ホリグラ

2025/01/31

「指標植物ってなに?」キャンパーの必須知識!その地の安全性を示す指標植物を紹介!

指標植物

指標植物とは、指標種となる植物のことを指します。

特定の環境条件を示すのに役立ちます。

以下で詳しく解説していきます。

指標植物とは

「指標植物」とは、その場の環境特性を示す植物のことです。

例えば、エゾマツなどの針葉樹が優占する場所では亜寒帯気候であると判断できます。

水環境では、車軸藻類が見つかればきれいな水質を示し、アオコの繁茂は水の富栄養化を示します。

大気汚染の度合いを調べる際には、アサガオが利用されます。

アサガオの一品種であるスカーレットオハラは、大気汚染に敏感で、葉の枯れ具合を見て汚染の分布を調べることができます。


また、特定の金属を吸収し蓄積する植物も存在します。

たとえば、レンゲはセレンを、ハクサンハタザオというアブラナ科の植物はカドミウムや亜鉛を多く蓄積します。

さらに、鉱山付近に生育することが多いヘビノネゴザというシダ植物もあります。

ヘビノネゴザは重金属汚染に強く、鉱山の土壌に生育することから「カナヤマシダ」とも呼ばれています。

しかし、ヘビノネゴザが生育しているからといって必ずしも鉱脈が近いわけではなく、可能性が高いという程度のものです。

最近の研究では、このシダはヒ素を良く吸収し、土壌のヒ素汚染の浄化に利用されています。

方向指標植物とは

「指標植物」とは、その場の環境特性を示す植物のことです。

例えば、エゾマツなどの針葉樹が優占する場所では亜寒帯気候であると判断できます。

名前の由来は、植物の下部にある深い切れ込みの入った大きな葉が常に南北の方向を向くことに由来します。

この性質は、どこに植えても変わることがないとされています。

これにより、植物は昼間の過度な高温を避ける一方で、朝夕の光をしっかりと取り入れることができます。

かつて、アメリカ中央平原を横断する旅行者たちは、この植物を利用して方角を確認していたと言われています。

キャンプサイトの安全性がわかる?


草地のキャンプサイトの安全性は、「指標植物」を用いて判断するのが適切です。

草地の状態を一概に評価することは難しいですが、「指標植物」に基づいて判断するのが良いとされています。

例えば、イネ科の雑草が生えている場合、それは湿地帯や水田のような水分が溜まる場所であったことを示す指標となります。

これにより、雨水が溜まりやすく、水はけが悪いことが予測されるため キャンプサイトの水没を避けるために、イネ科の雑草が生えている場所は避けることをおすすめします。


キャンプを計画する際には、こうした指標植物に注目し、より安全で快適なキャンプサイトの選定に役立ててください。


~あわせて読みたい記事~
【テント設営の必需品!ペグについて解説!】
【天気に左右されるキャンプ!やってみよう天候対策!】

お電話でお問い合わせ

お気軽にご連絡ください

営業時間:9:00-17:30(月~金)