ホリグラ
2025/01/30
河川敷のキャンプは絶対NG⁉︎②法律という観点から懸念点を解説します
河川敷は多くの人々にとって身近なアウトドアの場ですが、その利用には法的なルールが存在します。
河川は公共の資源であり、多くの場合自由に利用可能とされていますが、これは単に自由に何をしても良いというわけではありません。
河川敷でのキャンプやテント設置に関するルールや条件について、詳しく見ていきましょう。
河川敷でのキャンプは法律で許可されている?
河川は公共の資源であるため、基本的には「自由に利用可能」とされています。
ここでの「自由に利用可能」とは、
・河川管理者の許可や届け出が不要であること
・いつでも誰でも利用できること
を指します。
ただし、これは「好きなことを何でもして良い」という意味ではありません。
国土交通省が定めた条件の範囲内で利用できるという意味であり、この点を誤解しないように注意が必要です。
河川管理者とは
河川敷の利用に関して「河川管理者から許可をもらいましょう」という記述をネットでよく見かけますが、この「河川管理者」とは誰のことを指しているのでしょうか?
実は、河川にはそれぞれ担当の管理者が決められています。
例えば、一級河川の場合、直轄管理区間は国土交通大臣が管理者となり、指定区間では都道府県知事がその役割を担っています。
ただし、一級河川でも、河川敷内の公園や運動場の管理は地元の市区町村が行っていることがあり、その場合は条例やルールを守る必要があります。
もし、川の種別がわからない場合は、河川名を調べてみると、Wikipediaなどで確認することができます。
例えば、一級河川の場合、直轄管理区間では国土交通大臣が、指定区間では都道府県知事が管理者となります。
河川敷でテントの設置はしてもいい?
国土交通省の資料によれば、河川敷に工作物を設置する場合には許可や届出が必要とされています。
「工作物」という言葉を聞くと、キャンプテントが該当するように思えるかもしれませんが、 ここでいう工作物とは「建物以外の土地に固定された人工物(門、塀、電柱、溝渠)」を指します。
この定義は曖昧で分かりにくい部分があります。
資料をさらに詳しく読んでみると、許可や申請が必要かどうかを判断する基準として、
簡易的な施設、設置・撤去に時間を要さないもの、治水に影響がないもの、一時的な使用目的であるものは許可不要 という項目が示されています。
このため、キャンプテントについては問題なさそうです。
ただし、「無人の状態で1日以上設置する場合は届出を提出してほしい」との記載がありました。
これは、河川の放水や増水時に無人だと速やかな撤去が難しくなるためです。
したがって、テントを1日以上無人にしない限り、特に問題はないと言えます。
まとめ
というわけで、河川敷の利用については、ルールの範囲内であれば「自由使用」が可能です。
しかし、河川敷では法令やルールを守るだけでなく、自分自身の安全を確保することも重要です。
毎年、河川では多くの水難事故が発生しています。
河川敷を利用する際には、水位のライブ情報や上流ダムの放水情報、地元漁協の最新情報などを確認し、十分な情報収集を行ってから利用するようにしましょう。
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