焚き火ブログ

2026/09/19

焚き火台の側面加工はどうつくる?切り抜きの3つの工程を解説

焚き火台の側面加工はどうつくる?切り抜きの3つの工程を解説

焚き火台の側面に入った和柄は、塗って描いたものではありません。鉄板そのものを切り抜いてつくられています。

当社は和柄の焚き火台をつくっている会社です。側面の柄がどういう工程でできているのかを、公式サイトの記載にもとづいて整理します。

作成者 富士ゴム化成株式会社 営業部/Holy Ground 会社概要

作成日 2026年9月19日 最終更新日 2026年9月19日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約8分

側面の柄は、どうやってできていますか?

できる工程は3段階です。レーザー加工で柄を切り抜き、曲げ加工で円筒にし、溶接で合わせるという流れになります。

一枚の板にレーザー加工で柄を切り抜き、曲げ加工で円筒にし、溶接で合わせるという3段階を示す図 図1 側面ができるまでの3工程 STEP 1 切り抜く 1413×165の 一枚の板に STEP 2 曲げる 円筒形状に 曲げ加工 STEP 3 合わせる レーザー溶接で 合わせ溶接 柄はこの最初の段階で決まり、あとから描き足すものではありません。 工程の説明は公式サイトの商品説明にもとづくものです。 出典:Holy Ground 公式サイト 荒魂の商品ページ(2026年9月10日確認)

レーザー加工で切り抜く

公式サイトには「1413×165の一枚の板にレーザー加工を施し」という記載があります。つまり側面の柄は、一枚の平らな鉄板の状態のときにレーザーで切り抜かれています。筆や塗料で描く柄ではなく、鉄板そのものを貫通させる加工です。抜けた部分がそのまま柄の形になり、同時に光や空気が通る開口にもなります。

曲げて円筒にする

切り抜いた板は、「曲げ加工で円筒形状にし」と記載されています。平らな板を丸めて筒の形にする工程です。このとき柄も一緒に曲がりますので、平面で見た柄と、曲面になったあとの柄では見え方が変わります。当社としてこの見え方の変化を数値や図で示した資料はありません。平らな状態で見る柄と、筒になったあとに見る柄は、同じデザインでも印象が変わることがあります。設計の段階でこの変化を織り込んで柄が作られているのか、当社としてその設計意図を説明する資料は持っておりません。完成した実物として見え方をご確認いただくのが確実です。

焚き火のルールは場所によって異なります。直火の可否、薪の持ち込み、使用できる時間帯などは、利用されるキャンプ場や自治体の定めに従ってください。

つなぎ目は、どうなっていますか?

つなぎ目は溶接で合わせられています。公式サイトでは、その仕上げ方について具体的な記載がされています。

合わせ溶接(レーザー溶接)

公式サイトには「合わせ溶接(レーザー溶接)しています」という記載があります。さらに「合わせた箇所でデザインが途切れないように、溶接箇所はほとんど分からないように製作してあります」とも説明されています。円筒にする際、柄の端と端をつなげる箇所ができますが、そこで柄が不自然に途切れないよう配慮して製作されているという説明です。当社として「途切れて見えない」ことを数値で保証する資料は持っておりません。レーザー溶接という方法が使われている点も特徴です。一般的な溶接方法と比べて仕上がりの精度がどう違うかについて、当社として比較検証した資料はありませんので、技術的な優位性を断定することはいたしません。つなぎ目の見え方は、実物を手に取っていただくことでご確認いただけます。

工程 内容 関わる要素
①切り抜きレーザー加工で柄を抜く柄のデザイン
②曲げ曲げ加工で円筒形状に平面から曲面へ
③溶接合わせ溶接(レーザー溶接)つなぎ目の仕上げ

出典:加工工程は荒魂の商品ページの記載(2026年9月時点)。大径6機種はいずれも同一工程と記載されています。

この加工が、見た目にどう関わりますか?

この加工方法が見た目に関わるのは光の抜け方です。切り抜いた開口から、内側の炎の光が外へそのまま出る構造になっているためです。

抜けた部分から光が出る

公式サイトには、揺れる炎により一枚絵が瞬きはじめ、見る場所や角度、時間により様々な表情を映し出すという記載があります。切り抜きという加工方法だからこそ、光がそのまま外へ抜ける構造になっています。塗装や印刷で柄を付けた場合、このように光が通る効果は生まれません。加工方法の違いが、見え方の違いに直結しているということになります。

柄によって抜けの量が違う

柄の細かさや密度はモデルによって異なります。線が細かく数の多い柄と、大きく抜けた柄とでは、開口の総面積が違ってきます。当社として柄ごとの開口面積を測定した資料はありませんので、どの柄が最も光が抜けるかという比較はいたしかねます。見え方の印象は、実物や写真でご確認いただくのが確実です。同じ焚き火台でも、座る位置や角度を変えると見える柄の一部が変わることがあります。これは切り抜きの構造上、見る角度によって開口を通る光の量が変わるためと考えられますが、当社としてこの現象を検証した資料はありません。柄の密度が高いほど、素材として残る面積は少なくなります。このバランスをどう取っているかについて、当社として設計上の基準を公開しておりませんので、柄ごとの詳しい違いをお示しすることはできません。

塗装で柄を描く場合と、レーザー加工で切り抜く場合の違いを対比した図 図2 塗装と切り抜きの違い 塗装で描く場合 切り抜く場合 表面に色を乗せる 光は通らない 傷むと塗り直しが要る 柄は平面に留まる 素材そのものを貫通 炎の光が通る 経年変化は素材の変化 曲げても柄が残る Holy Groundの側面は後者の方法で作られています。 この対比は一般的な加工方法の違いにもとづく整理で、比較優良を意図するものではありません。 出典:Holy Ground 公式サイト 商品ページの記載にもとづく整理(2026年9月10日確認)

強度は、どう考えられていますか?

抜きの多い加工は、素材が薄くなるほど弱くなる印象を持たれることがあります。ここには板厚と加工方法の両方が関わっています。

板厚3.2mmという前提

大径6機種の板厚は3.2mm、縦型2機種は2.3mmという表記です。切り抜きが入っていても、この厚みの鉄板がベースになっています。曲げ加工で円筒形状にすることで、平らな板のままより形として強くなる面もあります。ただし当社として耐荷重や耐久性を数値で測定した資料はありませんので、具体的な強度をお示しすることはできません。一般的に、板厚が増すほど剛性は上がりますが、重量も増えるという関係になります。この兼ね合いをどう取るかは、製品ごとの設計判断です。

オーダーメイドでも同じ考え方

公式サイトには、オーダーメイドでの受注生産を承っており、自分が描いた絵をあしらったオリジナルの焚き火台を作れるという記載があります。つまりオーダーメイドの場合も、同じレーザー加工・曲げ・溶接という工程で製作されると考えられます。ただし線の細さの下限や、柄の複雑さによる強度への影響については公開されていません。実際に作れるかどうかは絵の内容によって変わります。この工程で製作するということは、通常の量産モデルと同じ加工方法・同じ品質基準が適用されると考えられます。ただしこれは当社が明言している基準ではなく、同じ工程を使うという記載から推測できる範囲です。線が細すぎたり、離れた部分が極端に少なかったりすると、素材として成立しない場合も考えられます(一般的な傾向としての推測です)。ただしこれは当社が公開している基準ではなく、一般的な金属加工の性質から推測できる範囲の話です。具体的な可否は、お問い合わせのうえご相談ください。

大径6機種と縦型2機種の板厚を横棒で比較した図 図3 モデルごとの板厚 大径モデル(板厚) 3.2mm 縦型モデル(板厚) 2.3mm 数値はいずれも各商品ページの仕様欄の表記です。 厚みと加工方法の関係を測定した資料はありません。 出典:Holy Ground 公式サイト 各商品ページの仕様欄(2026年9月10日確認)

経年変化も素材の変化として現れる

塗装や印刷で描いた柄は、表面が剥がれると柄そのものが失われます。一方、切り抜きで作られた柄は、素材そのものの形として残ります。使い込むうちに黒皮鉄の色味が変わっていくことがありますが、それは表面のコーティングが剥がれたのではなく、素材自体の変化です。柄の輪郭が消えることはありません。当社としてこの変化の速度を測定した資料はありませんので、どの程度で変化が現れるかをお示しすることはできません。

加工について、よくいただくご質問は?

工程、強度、防水性に関するご質問をまとめました。当社として検証していない事柄については、その旨をそのまま記載しています。

彫刻ではなく切り抜きなのですか?
公式サイトの説明では「レーザー加工」「切り抜き」という表現が使われており、削って模様を残す彫刻とは工程が異なります。素材を貫通させる加工という点が特徴です。

抜けた部分から雨が入りませんか?
側面が抜けた構造ですので、雨が中に入る可能性はあります。当社として防水性を検証した資料はありませんので、雨天時の扱いについてお約束することはできません。

強度は大丈夫ですか?
当社として強度を数値で測定した資料はありません。曲げ加工や溶接によって円筒形状に組み立てられていますが、具体的な耐久試験の結果をお示しすることはいたしかねます。

柄はオーダーできますか?
公式サイトには、オーダーメイドでの受注生産を承っており、自分が描いた絵をあしらったオリジナルの焚き火台を作れるという記載があります。ただし条件は公開しておりません。

全モデル同じ加工方法ですか?
大径6機種は、いずれも1413×165の一枚の板にレーザー加工を施す工程と記載されています。縦型2機種については、当社として同一工程かどうかを明記した資料を持っておりません。

柄の一覧は、どこで見られますか?

現在展開している柄は、商品紹介ページでご覧いただけます。それぞれの柄の見え方を写真と実物の両方でご確認いただけます。

柄の一覧を見る

荒魂・和魂・幸魂・奇魂・南十字・縄文・曼珠沙華・黒切子、それぞれの柄を商品紹介ページでご覧いただけます。

商品紹介ページへ

この記事に関連するページ

商品紹介商品の誕生秘話ブランドコンセプト会社概要

お電話でお問い合わせ

お気軽にご連絡ください

営業時間:9:00-17:30(月~金)