焚き火ブログ
2026/09/17
焚き火の五徳はどう選ぶ?高さと架け方から決める4つの条件
焚き火で湯を沸かしたい、スキレットを火にかけたい。そう思った時点で必要になるのが、鍋を支える一本です。
当社は和柄の焚き火台をつくっている会社で、焚き火台に掛け渡す五徳「おぼろ月」も取り扱っています。その仕様を材料に、五徳を選ぶときに何を見るのかを整理します。
作成者 富士ゴム化成株式会社 営業部/Holy Ground 会社概要
作成日 2026年9月17日 最終更新日 2026年9月17日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約10分
五徳は、何をするための道具ですか?
担うのは2つです。鍋やケトルを火の上で支えることと、火の上に置ける面をつくることです。この2つは似ているようで別の役割です。
火との距離が決まる
五徳を置くと、鍋の底と炎のあいだに一定の距離が生まれます。この距離が近いほど火の勢いが直接伝わり、遠いほど穏やかになります。調理をする場面では、この距離を自分で決められるかどうかが効いてきます。ただし当社として、どの距離でどう変わるかを測定した資料はありません。数値でお示しすることはいたしかねます。お伝えできるのは、五徳の高さが距離を決める要素の一つであるという範囲までです。なお、薪を足せば炎の高さは変わりますので、距離は固定ではありません。五徳の高さが決めるのは「鍋がどこに来るか」であって、「炎がどこまで届くか」ではありません。この2つは分けて考えたほうが、当日の調整がしやすくなります。
置ける面ができると、手が空く
焚き火の周りでは、手に持ったままの道具が意外と多くなります。トングや手袋、火にかける前の鍋。公式サイトには、おぼろ月について「焚き火台に掛け渡すとおぼろ月が浮かんだように映ります。サイドテーブルとしても活躍します。」という記載があります。火の上の空間を使えるようになると、地面に置く場所を探さずに済みます。ただし天板のように面で覆う形ではありませんので、小さなものは落ちます。置くのであれば、面で支えられる大きさのものに限られます。また掛け渡した状態では、下から熱が上がってきます。手袋や樹脂の柄が付いた道具を置いたままにすると、熱を受け続けることになります。一時的に置く場所として使い、置きっぱなしにしないほうが確実です。
焚き火のルールは場所によって異なります。直火の可否、薪の持ち込み、使用できる時間帯などは、利用されるキャンプ場や自治体の定めに従ってください。
高さは、どこを見て決めますか?
見るのは五徳単体の高さではありません。焚き火台の高さと足し合わせた、地面から鍋の底までの距離が実際に効いてきます。
焚き火台と五徳の寸法を足す
Holy Groundの大径モデルはφ450×265H(側面パネル165H・脚100H)という表記です。おぼろ月はφ190×540×300Hです。掛け渡す位置や置き方によって変わりますので、単純な足し算にはなりません。ただ、焚き火台の高さと五徳の高さが両方分かっていれば、おおよその見当は付けられます。座って調理するのか、立って調理するのか。どちらの姿勢で使うかを先に決めておくと、必要な高さが決まります。座って使う場合、手を伸ばす位置は低くなります。立って使う場合は逆に、低すぎると腰をかがめ続けることになります。どちらの姿勢が多いかは、サイトの椅子の高さによっても変わります。道具の寸法だけでなく、自分がどこに座るかまで含めて考える項目です。
脚を替えれば、全体が上がる
高さが足りないと感じた場合、五徳を替える以外の方法もあります。ロング脚は長さ30cmで、M12のネジ込み式で全機種に付け替えられます。公式サイトでは、料理を行う際に焚火台の高さを上げたい場合の用途として紹介されています。交換すれば地面から焚火台の底が30cmの高さになると記載しています。五徳の高さを変えるのではなく、土台ごと持ち上げるという考え方です。接地する箇所には約1cm調整できる調整ネジが付いていますので、地面が水平でない場所でも据えやすくなります。ただしロング脚に替えると、焚き火台そのものの重心は高くなります。当社として転倒に関する試験を行った資料はありませんので、安定性についてお約束することはできません。据えたあとに手で軽く触れて、ぐらつきがないかを確かめてからお使いください。
出典:寸法とロング脚の用途はおぼろ月の商品ページ、ロング脚の商品ページおよび荒魂の商品ページの記載(2026年9月時点)。
材質と塗装は、何を見ますか?
見るのは、火に触れ続ける前提でつくられているかどうかです。五徳は焚き火台の本体よりも炎に近い位置に置かれます。
黒皮鉄3.2厚・耐熱塗装300℃
おぼろ月の仕様は、本体が黒皮鉄3.2厚、塗装がマット黒(耐熱塗装300℃)、重量が約4kg、脚は着脱可能と記載されています。焚き火台の大径モデルと同じ板厚・同じ塗装の表記です。オプションパーツにも同じ塗装が施されていますので、並べたときの質感が揃います。ただし耐熱300℃という表記は、その温度まで塗装が耐えるという意味です。焚き火の炎そのものはこれを超えますので、表記の数値が使用条件の上限を保証するものではありません。火の真上に架かる位置ですので、焚き火台の側面よりも高い温度を受ける場面があります。塗装面がどう変わっていくかは使い方によって差が出ますが、当社としてその変化を測定した資料はありません。色が変わったからといって使えなくなるという意味ではありません。
| 項目 | おぼろ月(五徳) | 大径モデル(焚き火台) |
|---|---|---|
| 本体寸法 | φ190×540×300H | φ450×265H |
| 材質・板厚 | 黒皮鉄3.2厚 | 黒皮鉄3.2厚 |
| 塗装 | マット黒(耐熱塗装300℃) | マット黒(耐熱塗装300℃) |
| 重量 | 約4kg | 約6kg |
| 脚 | 着脱可能 | 着脱可能 |
| 価格 | 11,000円 | 34,800円〜52,800円 |
出典:各商品ページの「商品の仕様」欄(2026年9月時点)。価格は各販売サイトによって異なる場合があります。一覧は商品紹介ページをご覧ください。
重さは持ち出す前提で見る
約4kgという重量は、五徳としては軽いほうではありません。焚き火台の本体が約6kgですので、両方を持っていくと10kgを超えます。車で運ぶのであれば問題になりにくい重さですが、駐車場から現地まで距離がある場所では、この差が効いてきます。脚が着脱できますので、分解すれば1つあたりの外形は小さくなります。当社として収納時の寸法を公開しておりませんので、具体的な数値をお示しすることはできません。また五徳は本体の内側に収まる形ではありませんので、焚き火台とは別に運ぶことになります。袋や箱を用意しておくと、煤が付いた状態でも他の荷物と分けられます。当社として収納用の袋は用意しておりません。
見た目は、どこに現れますか?
見た目が現れるのは、炎に照らされたときの影の出方です。五徳は火の真上に架かりますので、光を下から受けることになります。
霞模様に月をあしらった意匠
公式サイトには、おぼろ月について「霞模様に月をあしらったおぼろ月」「月に霞雲がかかったおぼろ月を表現した五徳を造りました。雲は伝統和柄の『霞模様』を採用」という記載があります。商品名の「おぼろ月」は、雲がかかった月を表現したものです。焚き火台に掛け渡すとおぼろ月が浮かんだように映ると説明されています。なお当社として、霞模様そのものの由来や一般的な意味を説明する資料は持っておりません。ご案内できるのは、その模様を採用しているという事実までです。同じ霞模様は、S字フックの「霞」にも使われています。公式サイトには「フックに伝統和柄『霞模様』を吹き込みました」という記載があります。別の品目に同じ模様を載せることで、揃えたときのまとまりが出るという考え方です。
下から照らされる位置にある
焚き火台の側面に入った柄は、内側から光を受けて外へ抜けます。一方で五徳は火の真上に架かりますので、光は下から当たります。同じ黒い鉄でも、光の当たる向きが違えば見え方は変わります。当社として明るさや見え方を測定した資料はありませんので、どう見えるかを数値でお示しすることはできません。お伝えできるのは、配置される位置が構造として違うという範囲までです。実際にどう映るかは、薪の量や周囲の明るさによっても変わります。同じ道具でも、火が大きいときと熾火になったときでは見え方が別のものになります。そこは実物でご確認いただく部分です。写真に撮る場面では、五徳が炎の手前を横切る形になります。被写体としては炎を隠す位置ですので、調理していない時間帯は外しておくという選び方もあります。着脱できる構造であれば、その日の目的に合わせて出し入れができます。
使う前に、何を確認しておきますか?
使う前に確認しておきたいのは3つです。掛け渡す相手の焚き火台の外径、調理するときの姿勢、そして実際に載せるものの重さです。
外径が合わないと、そもそも架からない
五徳は焚き火台に掛け渡して使いますので、相手の外径によって載るかどうかが決まります。おぼろ月の長さは540mmです。Holy Groundの大径モデルはφ450ですので、その上に渡す形になります。他社製の焚き火台に載るかどうかについては、当社として検証した資料がありません。お使いの製品の外径をご確認のうえ、ご判断いただくことになります。外径が合っていても、縁の形状によっては安定しない場合があります。当社の焚き火台は側面が円筒ですので、縁は円になります。角のある形状の焚き火台では掛かり方が変わりますので、そこもあわせてご確認ください。掛け渡したあとに、前後に軽く動かして落ちないかを見ておくと確実です。火を入れる前であれば安全に確かめられますので、設営の段階で一度試しておくことをお勧めします。
載せるものの重さは分からない
耐荷重について、当社が測定した資料はありません。数値をお示しすることはいたしかねます。ダッチオーブンのように重量のあるものを載せる場合は、ご自身でご判断ください。重いものを不安定な状態で載せると、傾いて中身がこぼれる恐れがあります。火の上での出来事になりますので、安定しているかどうかを毎回確かめてからにしてください。
先に決めるのは道具ではなく献立
五徳を買うかどうかで迷う場面の多くは、何を作るかが決まっていないときです。湯を沸かすだけであれば、小さなケトルを直接熾火に置く方法もあります。一方で鍋物や炒めものをするなら、安定して支える面が要ります。作るものが決まれば、必要な支え方も決まります。道具から入ると、買ったあとで「そこまでしない」となりがちです。当社として調理方法をご案内する資料はありませんので、具体的なレシピや手順をお示しすることはいたしません。お伝えできるのは、順番として献立が先だという整理までです。
五徳選びセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | まず焚き火台の寸法を測ってください。ここが決まらないと載るかどうかが分かりません。 |
| 2〜3個 | 寸法は押さえています。使う姿勢を決めると必要な高さが定まります。 |
| 4〜6個 | 条件は揃っています。商品ページの仕様欄で寸法と重量をご確認ください。 |
五徳について、よくいただくご質問は?
呼び名、適合、耐荷重に関するご質問をまとめました。当社として検証していない事柄については、その旨をそのまま記載しています。
五徳とロストルは何が違いますか?
公式サイトでは「焚き火台に架ける『五徳』『ロストル』」と両方の呼び名を併記しています。当社としてこの2語を区別して定義した資料はありませんので、呼び分けについてお答えすることはいたしかねます。本記事では「焚き火台に掛け渡して使うもの」として扱っています。
どの焚き火台に載りますか?
おぼろ月の寸法はφ190×540×300Hです。掛け渡す相手の口径によって載るかどうかが決まりますので、お使いの焚き火台の外径をご確認ください。当社として他社製品との適合を検証した資料はありません。
どのくらいの重さまで載せられますか?
耐荷重について当社が測定した資料はありません。数値をお示しすることはいたしかねますので、重いものを載せる場合はご自身でご判断ください。
サイドテーブルとしても使えますか?
公式サイトには「サイドテーブルとしても活躍します」という記載があります。ただし天板のように面で覆う形状ではありませんので、小さなものを置く場合は落下にご注意ください。
価格はいくらですか?
2026年9月時点の公式サイト表示価格で11,000円です。価格は各販売サイトによって異なる場合がありますので、ご購入の前にご確認ください。
おぼろ月の仕様は、どこで確認できますか?
寸法・材質・塗装・重量は、商品ページの仕様欄に記載しています。焚き火台やほかのオプションも同じページからご覧いただけます。
五徳とオプションの仕様を見る
寸法・材質・塗装の耐熱温度・重量を仕様欄に記載しています。ロング脚や取替え用底板も同じページからご覧いただけます。
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